人生最大の買い物と言えば?「家でしょう」と、思ってるでしょうが、キャッシュで買う方は別ですが、
多くの方は、住宅ローンで家を 建てています。 例えば、金利3%で2000万円の お金を借りるとします。そうすると、 35年払いでは総額約3200万円 払うことになります。要するに、 2000万円の家を3200万円で買うことになります。 高いですよね。
本来は2000万円なのに、3200万円払わないと家を建てられない。
でも、支払期間35年を少し短くするだけで総支払額は変わってきます。例えば、30年ににしたとします。そうすると、支払額が200万円少なくなります。総支払額は3000万円。
だから 5年短くするだけで、200万円余計に払わなくてすむ ということですね。
毎月の返済額を押さえるには、返済期間を長くすればいいんですが、総支払額は、返済期間が長くなるほど増えてきます。
それから、総支払額に 影響するのは金利です。 さきほど、3%で計算 しましたが、これが4%に なると、35年だと3700万円。 先程よりもさらに500万円余分 に払うことになりますね。 500万円といえば大金です。500万円あれば高級車が 買えますよね。
システムキッチン、洗面化粧台、システムバス、トイレなども。 ちなみに、返済期間が30年でも金利4%だと3400万円に なります。ですから、 返済期間と金利を十分に検討してくださいね。 そうすれば、正しい判断が下せます。
さて、住宅ローンを組むときに気をつけて欲しいことが2つあります。1つは業者任せにしないということ。 業者とは、ハウスメーカーや住宅メーカーのことです。 業者は沢山借りてくれたほうが、建物にかけられるので、借りられる努力をします。
「こういう仕様にしたら、割り増しで余分に借りられます」と。 高耐震、高耐久、省エネとか。そういう、色んなのありますよね。でも、借りたら利子をつけて払わないといけません。 ですから、業者任せにしないでくださいね。
それから、もう1つの業者、それは金融機関です。金融機関はお金を貸して利子をもらって会社を運営しています。貸せば貸すほど儲かるわけです。だから、条件さえ整えば貸してくれます。というよりも、返済が確実に取れるという担保があれば、いくらでも貸してくれます。
貸したお金を確実に回収するために、命を担保にとりますよね。 生命保険に入らないと借りられません。 こんなの日本だけです。本当にひどい話です。
ですから、住宅ローンを借りる時、建設業者、もしくは金融機関の言いなりにならないでください。 幸せになるために家を建てるわけですから、 住宅ローンだってその観点で考えてください。
では、2つ目の注意点。 借りる額は少なく、金利は低いものを、借りる期間は短いほうが 良いです。 欲張った無理なプランを立てなければできます。 誰だって家は大きくて豪華なほうが良いわけです。 でもそのために、毎日の生活がひもじいものになったのでは、 楽しくありません。
毎日の生活を楽しむための家、それを忘れないで下さいね。
安全な予算を組むには、将来に渡る ライフプランを立てる必要があります。 将来どれだけの収入があり、 出費はいくらか? それを、年度毎に書き出してください。 そうすれば、その年の収支のバランスが どうかがわかります。
もし、マイナスになるなら、その年は資金不足になるわけです。それらを全部書き出した上で、安全な予算を組んでください。 細かいことはファイナルシャルプランナーに相談してください。 通常、専門家にお願いすると費用がかかります。
しかし、保険会社や金融機関にはこの資格を持っている人たちが居ます。あなたが入っている生命保険会社、もしくは取引のある金融機関の人に相談して下さい。 その人にお願いすれば無料です。
人生最大の買い物は家ではなく住宅ローン。 金利と期間を考慮すれば100万円単位で節約できます。 また、業者任せにしないこと。 毎日の生活を楽しむことが家を建てる目的ですからね。 みなさん、それを忘れないでくださいね。
次のヒントは、「3つの見直しで節約」です。
イラスト:イラストわんパグ http://kids.wanpug.com/